特に目新しいことはないと思います。
社員個々人の「組織愛」を高めることが経営的に有効な
ことは分かっています。著者の興した京セラという会社
は、中小企業の連合体のような組織ですが、それぞれが
戦後の高度成長期のビジネスモデルを意識したような
組織運営をしていることは内部を知る者ならば誰でも
知っています。そして、高度成長期というのは、世界的
に見ても究めて珍しい経済成長モデルなわけで、これを
人類………中を見てみることをお勧めしますが、
その上で、それをどう感じ判断するかは個々人の責任
で行って頂きたいと思います。本に書かれてあること
と実態は違いますから。。
このレビュアーはお薦め度を1としています。
「原理原則貫き通す」筆者の感性から、総じて会計研究者の視点をはるかに超え、管理会計の本質を突いています。
組織内の競争と経営の全体目標を統合し、組織文化と管理会計を融合するソリューションと言えます。
本書の内容は、三矢裕・谷武幸・加護野忠男(1999)『アメーバ経営が会社を変える:やる気を引き出す小集団部門別採算制度』ダイヤモンド社 とほぼ重複します。
神戸大学の教員である3氏による京セラ研究の成果であり、稲盛氏の経営哲学、経営理念をより広く包含した内容になっています。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
初めて稲盛さんの本を読んだのであれば、もう少し星の数も増えたと思うのですが、「実学」や「高収益企業のつくり方」などを読んでいるのであれば、若干物足りなさが残るのではないでしょうか。
アメーバ経営の難しさは、アメーバリーダーの育成にあると思うのですが、その育成について もっと多くを割いてほしかったです。
けれども、初めて読むのであれば、アメーバ経営の概要がよくわかる本だと思います。
このレビュアーはお薦め度を3としています。
大組織の長に任命されたときに買い求めました。
というのも、大組織の中に小集団が複数あり、これらをいかに上手く運営していくか悩んでいたからです。
書いてあることの一つ一つがとても参考になり、実務にも生かすことができました。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
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レビューは【メリット】・【デメリット】・【引用】で構成されています。
引用数に基づき評価を与えています。
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【メリット】:スピードと結果を両立させるためのシステムとして時代を超えて参考になる
【デメリット】:業態による応用と哲学の浸透、高いレ………で買ってくれる最高の値段を見抜くことである。(P226)
「能力を未来進行形でとらえる」ことができる者が、困難な仕事を成功へと導くことができる。(P231)
このレビュアーはお薦め度を5としています。
山岸俊男氏の『日本の安心はなぜ消えたか』を読み
翻ってこの本について考えるところがありました。
性善説に依拠するならば、アメーバで部門別採算制度
を採ることが社員の自律を促すことになるでしょう。
でも、会社が社員に安心を提供できなくなった現在は、
組織の中が自己中心的な雰囲気で満たされ確実に
居心地のとても悪い組織になるのが明白ではない
でしょうか。
会社が提供すべき「安心」は「利他の心」という………何とかなるような生易しい
ものではないと思います。人間って、そんなに美しい
ものじゃないと思うけれども。。だからこそ文化
や芸術や宗教があるんじゃないだろうか。
このレビュアーはお薦め度を1としています。
稲盛氏がアメーバ経営のキモとも言うべき
仕組みについて語った一冊です。
小さな事業体=アメーバごとに
独立採算制とする。
そのアメーバのリーダーは経営感覚を得られるし、
メンバーはどうすれば、利益をあげられるか?
当事者として考えられる。
私が目指している会社もひとりひとりが主役の会社です。
同じ志を持った仲間と事業を始めた。
はずなのに、
社長と社員は組織誕生の瞬間か………“全員経営”という言葉は非常に魅力的な響きを持っていますが、
本当の経営者とは、
その仕組みを作るために
汗を惜しまない人なんだと実感させられました。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
おそらくアメーバ経営の本質は、社員の自律を
促すことなんだと思います。
無駄を省き、利益を最大化するための
責任を一人一人に持たせようということだと思います。
ただ、各独立部門がそれぞれの利益を
最大化させたら会社はうまくいかなくなります。
著者もその指摘を懸念して、
管理者のエゴを排除しなければならないと
言っていますが、
一連の議論がアメーバ経営の本質を見失わせていると
感じました。
社員からの改善提案が増えるとか、
決断までのプロセスが少なくて済むとか
そういう中身を期待しました。
このレビュアーはお薦め度を3としています。
この書評の本は・・・・・ アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役