アメーバ経営とは、市場に直結した部門別採算制度をベースに、リーダーを育成し、全員参加型経営を実現させるためのものである。京セラ名誉会長 稲盛氏が高収益・高成長を実現した京セラの成功の根幹を惜しげもなく披露する。
本書に書いてある「アメーバ経営」の原理・原則自体は非常にシンプルで分かりやすい。従来コストセンターと考えられることの多かった製造部門を含め、各部門の成果を「時間当たり(の付加価値)」とい………かなので、熱意のある経営者の方には是非挑戦してもらいたい。
心に残った一節。「経営とは日々の判断が集積したものであり、その結果が実績となって現れるものである」
このレビュアーはお薦め度を3としています。
これまであまり表に出ていなかった「アメーバ経営」について書かれており「ようやくどんなものかを知ることが出来る」と喜んで購入しました。この経営の前提にあるもの「信頼」「哲学」「理念」「志」はよいと思います。
ところが、それを実現するための仕組みとしてアメーバ組織にし、独立採算的な仕組みにしているのは矛盾を感じました。また、「それでうまくいくのかなぁ」と思っていると稲盛さんがちゃんと随所に「言い訳」………なので一言いわせていただくなら「このやり方を真似るのはやめなさい」ということです。対立の構図を助長するこのやり方は、社内の雰囲気は確実に悪くなるでしょうから。
このレビュアーはお薦め度を3としています。
最近の稲盛さんは思想的な要素が強いですが、この本では「経営者」の本領がいかんなく発揮されています。組織を小さく分けて、そのメンバーが自覚と責任を持って働けば、生き生きとした職場になる。仕事は命令を受けてやるのでなく、自分で考えて行動するものだと教えられたような気がします。
そうなるには、会社や組織にもそれにふさわしいものでなければならないので、独立して運営する小さな組織に分けて、リーダーをおき………員参加の経営
・どうやって組織を分けるか
・自らの意志で採算を高める
・リーダーを育てる
のところが参考になりました。含蓄のある文章が随所に見受けられます。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
著書の代名詞ともなっている「アメーバ経営」の真髄をまとめた書。京セラ幹部に対して著者が行なった「アメーバ経営講義」の内容を凝縮したものということで、簡潔ながらも非常に分かりやすい内容。
実際の企業活動を通じて磨き上げられた組織運営、実績管理の考え方は現在もてはやされている経営学、会計学の考え方をかなり前から先取りしていることが良く分かる。
経営者としてチェックすべき事柄、組織の作り方の要点は分………のように進めて行けばよいのかのヒントに満ち溢れている。経営者としては必読の書。
しかし、著者のような経営者の下で働く従業員は幸せなのだろうかと感じたのも事実。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
いわば、硬直的な組織ではなく柔軟な組織、固定的な組織ではなく自律的な組織、自らトライアル・アンド・エラーができない組織とできる組織の違いを明確に浮き彫りにしている。情報化の飛躍的な伸展の中で、一部の組織や人間だけに情報が集まることなく、誰もが情報を得られる環境が供され、それにより、能力と機能が分散し、それをいかに極大化するかの仕掛けが必要となっている。これを本書は、具体的な事例をもとに、説得力ある論を展開している。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
→京セラ、第二電電(現KDDI)を設立し、ここまで大きくした人だけに
その言葉に説得力があります
「アメーバ」と名づけられた小集団の凄さも..
→単なる偶然の積み重ねで、この成功を築いたのではなく
組織に働く人の気持ちを十分に計算しつくし
経営の本質とは何かを考えつくした上に成り立つ、
その当然の結果が これなのだと
この本は強く語りかけてきます..
→TPSの考え方………基準に
置いたそうです(P35)
この単純で永続性の高い判断基準は、会社経営を行うだけでなく、
人生を歩む上でも 十分に役に立つような気がします..
このレビュアーはお薦め度を5としています。
ボクは、本の中身を創作する上で重要な人間が二人はいると思う。一人は著者で、もう一人は編集者である。
著者が伝えるべき内容を持っていたとしても、必ずしもそれを上手く伝える文章が書けるとは限らない。それを補うのが、原稿を読み、余分な部分を削り、順番を並び替え、足りないと思う部分があればそれを引き出す。そういう作業を行うことができる優秀な編集者の存在であると思う。この本の場合、後者の存在がかけていた………し、面白いと思うのだが、同じことが何度も繰り返し述べられているのは少しくどい。もう少し内容を整理すれば、もっと分かりやすくなると思うし、半分の厚さになると思う。
このレビュアーはお薦め度を3としています。
この本を通して、稲盛氏の導入したアメーバ経営の本当の姿を知ることができます。
組織運営とその組織の哲学、これは、両方そろってこそ、その威力を発揮します。
そのことを深く考えさせられる本です。
周りの盛和塾の人たちや稲盛信者を自負している人たちは、この哲学ばかりに焦点をあてて、本当に組織のことを考えていないように感じます。
単に、稲盛氏の哲学を持ち出し、そのまま導入したり、先に哲学ありきばかり語っている人たちが多すぎです。
そうした人たちに今一度、本来のアメーバ経営を理解して欲しいです。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
この書評の本は・・・・・ アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役