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簿記総合問題Tips    (Spok's LogT時代のものです)


こんにちは○○さん。

 下書き用紙ですが、自分なりの形を作っておいたほうがよいとは思います。私は、下書き用紙を必ず、6つ折にし、横にして使いました。
 また、勘定を書くときは、借方科目は必ず折り目の左側に、貸方科目は折り目の右側に書く、ということを徹底していました。それで集計ミスをなくすようにするわけです。
 当HPの利助さんの合格体験記には、仕訳を必ず書く人の話がでていましたが、私は仕訳は問題によって書いたり書かなかったりしました。
 外貨、連結はほとんどすべて仕訳を書いていました。(本番では書かずにやってしまいましたが・・・)
 他はややこしい複合仕訳の場合は書いたりもしましたが、他は、問題文に直接書いたり、答案用紙に直接書いたり、または、下書き用紙にT勘定を書いてやっていました。
例えば有価証券は、評価損等の数値を問題文のヨコに書いたら直接答案用紙に書くものの典型でした。仕訳をきらなくても直接B/S、P/Lの数値を埋められますからね。また、期首スタートの問題は、どうしても仕訳を切る取引数が多くなるので、T勘定を使っていました。仕訳は頭の中で切り、T勘定に書き込んでいくのです。頭の中で切れないような仕訳はメモ程度にちょこっと問題用紙のはじに書く程度でした。頭の中で仕訳が切れないのは、基本的には、個別問題の演習不足です。もちろんめったに出ない面倒な仕訳まで頭の中で切れる必要はないと思います。程度問題です。さきほどの有価証券にしても期首スタートなら移動平均法の問題がでてくるので必ず仕訳は書いていました。
 また、TACだったら教えているとは思いますが、前T/Bスタートの問題なら問題用紙の前T/Bの数字のヨコに増減を直接書いておくというテクニックも教わったと思います。それも場合によっては悪くありません。というかよく使ってました。これの欠点は後から検算がしにくい、ということなのですが、頭の中でしっかりと仕訳が切れるなら、有効な方法です。さらに特商の場合はほとんどすべてBOX図で解いていました。ただし、未処理事項はすべてきちんと仕訳を切っていました。特商は期中の仕訳をきちんと理解していれば(これ重要です!)、期末はほとんど仕訳を下書き用紙に書かなくても、BOX図で解けると思います。また特殊な処理をする場合は仕訳をきちんと書いて納得しながらやっていました。

今大切なことは良問を繰り返し解くことだと思います。
問題演習は手を広げないことが鉄則。理解のための基本書は手を広げるのが鉄則」だと思います。
アクセスの基礎期でもマスター問題集でもどちらでもいいですから、繰り返してみてください。数字をおぼえちゃってもいいです。覚えることで理解が深まる場合も多々あります。

なんとなくですが、仕訳が切れるけど時間がかかるというのは、

1 仕訳を切ること自体に時間がかかる
2 書くのに時間がかかる
3 集計等でミスをして、何度も同じことをやらざるを得なくなる

というあたりのどこかにあるような気がします。
1なら入門のテキスト、問題集に戻るべきです。
2なら書き方を工夫する必要があります。私は売掛金はUX等の略号を使っていました。また仕訳を書かずに問題用紙にプラスマイナスしたり、T勘定を書いたり、BOX図を使うなり、仕訳を書かずにすむ方法もやってみる必要はあるかもしれません。
3なら集計の仕方を工夫する必要があります。私は、仕訳を全部切って解くときや集計がややこしいときは、マーカーで色分けしていました。P/L費用科目はオレンジ、収益科目は緑、B/S資産科目は黄色、負債は赤ボールペン丸、資本は青ボールペン丸、という感じです。集計の前に必ず、この作業をすれば、漏れはなくなります。また、特定の科目であちこちに数字が散らばっている場合は、スペシャル色として、ピンクを用意して、特別印をつけていました。ただし、どのみちそういう科目は正答率も低い(みんなできない)ので、後回しで、とにかくきちんとできる部分からやるよう心がけておりました。
 また、問題を解く前には必ず5分以上かけて問題文の条件をよく読むようにした方がいいと思います。私は、答練の訓練では、とにかく最初の10分は電卓をたたかない、という訓練をしていました。この10分がないと後で30分以上のロスをすると思っています。
 
 最初の10分で解き方をじっくりと考えて、どの勘定をT勘定にするか、どの勘定を捨てるか、みんなはどこでひっかかるか、等をきちんと決めてから電卓をたたき出しました。で、その時点でおおまかに頭の中で仕訳はきってあるのです。もちろん数字はだしません。でも、最初の下見で仕訳を切りながら構造をみていくと、「あ、ここで現金のひっかけがあるな」とか「この特商の問題は未処理の部分がポイントだからきっちりいかないとまずいな」とか前T/Bを作らせる問題の時には、決算整理の仕訳と未処理の仕訳は気をつけなければいけないな、とかいろんなことを考えます。そうするとややこしい部分とややこしい部分が関係する勘定はとりあえずおいといて簡単な部分から解答用紙をうめて、あとはできるところまでややこしい部分に挑戦します。特に未処理の項目は要注意です。その数字がどこに入るべきものなのか、多くの人が間違います。


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