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そのそも論に点なし

商法の勉強が進むと、「そもそも株式会社は・・・」とか「そもそも商法は・・・」などという言葉を書きたくなります。理解が進んできた証拠ですが、一方で、受験上は、やばい時期にきたといえます。この「そもそも論」には、ほとんど配点はないと考えられるからです。


○○さん。
そういう総論が書きたくなる衝動はよくわかります。
「そもそも株式会社は・・・・」という感じですかね。
ただ、この「そもそも」論は、気をつけないと点数にならないことばかり書いてしまう恐れがあるので気をつけたほうがいいです。
ようは、その問題が問うていることに対して答えればいいわけで、その中で、株式会社の形態について書いたほうがよければ、理由づけのひとつとして書く、ぐらいの方がいいような気もします。ちょっと、具体的にどのような問題で悩んでいるのかわからないので、想像入っていますが・・・。
長瀬講師も「そもそも」で始まる文を長く書いても点には結びつかない、ということをよく、言っていました。使うならほんの1行だけです。

かってな想像ですが、

レベル1 「社会に散在する・・・」「間接有限責任・・・」
レベル2 「所有と経営が分離されている株式会社においては・・・」「株主間に人的関係のない・・・」
レベル3 「債権者保護のために商法は・・・」
レベル4 ・・・・

なんていうあたりで悩んでいるのではないですか。(このレベルは今考えたのでちょっといいかげん)、どうだとすれば、論文のテクニックとしては、

「問題となっている部分のひとつ上のレベル上から書く」「それでもうまく説明できない時はもうひとつ上から・・」

ということではないかな、と思います。
 理解を示そうと思うと、どうしても、トップレベルから書きたくなってしまいます。しかし、出題者がみたいのは、商法の全体の理解でなく、その問われている問題を解決するために、必要な理解をしているか、というのをみたいのだと思います。たとえ、問題の背景に、株式会社の形態を理解しているかどうかを問う、という点が隠されていたとしても、それに60点の配点があることはありません。せいぜい5点です。たぶん、問題の背景を7行書いて、直接的なことを書くスペースがなくなるよりも、背景は1行、あとは直接的論点、という方が点数は高いと思います。商法の理解はもちろん、必要なのですが、それは答案構成や細かい部分で自然に表現できるのが理想であって、「そもそも」で長く理解を示そうとするのは、試験においては損をします。あくまでも「そもそも」は短くです。
あなたの「理解」は深く心の中にしまい、試験問題では直接的なことをたくさん書く、ということが結果的には高得点につながると思います。理解している人の文章は、たとえ理解していない人と同じようなことを書いたとしても、見る人が見れば、よくわかるものなのです。

神は小さなところに宿ります。

 理解していない人は、ちょっとした言葉の端々で、理解していないことを露呈し、理解している人は、ちょっとした言葉の端々で、その理解を自然と示しているものなのです。それはその道の専門家が読めばわかります。

「問題の趣旨にうまく答えるためには、どのあたりのレベルの理屈付けを採用するか。」
というゴールからの発想をした方がよいのでは、と思います。

で、迷ったら、有限責任(200条1項)または所有と経営の制度的分離(254条2項)のどちらかで理屈づけるということも、たまには有効です。これに配点があることが多いとは思います。すべては程度問題なのでなかなか一筋縄ではいきませんが・・・。

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