銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎の書評

最初 << 前1234567次 >>最後
支持率でソート( 大きい順小さい順)  

25 明快!(すぎるかも・・・・・・)  4 point獲得のBEST書評  支持率 57.14 %

とにかく一気に読めます。文化人類学、民族学などが好きな人はもちろんですが、あまりその手の本を読まない人にもオススメ。どうして南米が、アフリカが植民地となっていったのか、人種の優劣でなく、「環境」なのだ、と明快に述べています。ま、アジアの問題となると今ひとつ踏み込んでないような気はいたしますが。

このレビュアーはお薦め度を4としています。

26 すとんと落ち着く  4 point獲得のBEST書評  支持率 57.14 %

学校の試験問題が出題されるから、という動機で購入し読みましたが、学校で進められた図書の中では断然面白く、試験の事など半分以上頭から離れてしまうくらい、読み込んでしまいました。明確な問題提起、仮説を立てて、事実の再認識、仮説の証明がなされ、最後には理論の要点が解り易くまとめられています。そのため読み進めていて、話の流れや理論の展開が分からなくなる事がなく、最後まで読み進めていくことができました。述べ………いる内容が「すとんと落ち着いて」頭の中にインサートされてくるんです。本自体のぶ厚さと上下巻であることを感じさせない、読者を飽きさせることのない内容だと思います。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

27 世界の歴史を考える際の必修の書  4 point獲得のBEST書評  支持率 80.04 %

著者はアメリカ大陸とユーラシア大陸で文明の格差が発生した根本的な原因は大陸の長軸の方向の違いだと言う。文明の発達過程において、植物栽培や家畜飼育が人口を増加させ余剰生産物を生み、そこに技術や文化が発生し、情報を伝達するための文字も発達していく。そんな状況の中で、緯度が異なれば植物栽培や家畜飼育の方法も全く異なってくる事がアメリカ大陸での技術の発展を妨げた。著者はアメリカ大陸では同一の種が栽培・飼育………論展開はさすがである。ただし、全体がやや冗長であるのが唯一の問題点かもしれない。原著は1冊であるが、日本語翻訳版でも1冊にまとめるぐらいの長さにしてほしかった。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

28 読んで損無し  4 point獲得のBEST書評  支持率 44.44 %

初期条件のわずかな違いが大きな差を生み出す。なんだか、カオス理論かなにかみたいだけど、ぎゅうっと要約するとこの一言につきる。栽培に適した作物や家畜化可能な大型哺乳類の有無なんかで、大陸が東西に広いか南北に長いかどうかで、あなた(と御先祖さま)は「文明」の支配者(もしくは被支配者)になることが決められていた。いやあ、運命論だね。つまり、日本列島がユカタン半島の先っぽにでもあったとしたら(例えがメチャ………と、それは違うんじゃないかという部分もあったが、それでも面白いことには変わりない。1万3000年の人類の歴史を一冊の本にまとめようとした著者の心意気にあっぱれ。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

29 生活する土地  4 point獲得のBEST書評  支持率 57.14 %

本書は、現生人類が地球上に誕生した後、なぜヨーロッパ人が南北アメリカ大陸を征服し、その逆が起こらなかったか、を解き明かす。例えば、インカ帝国は、ピサロが襲来した15世紀初頭、世界で最大規模の国家であった。人口数千万の国家がなぜ、たった数百人のスペイン人に滅ぼされたのか。 著者の分析は明快だ。東西に長く、他の大陸に比して同様の気候帯が連なる距離が長いユーラシア大陸では、鉄・銃・農耕などの発明が伝播………でいる土地で(そして、その場所のみで)健康で快適な生活ができるように、ぼくたちの体がデザインされているのだ。まずは、自分の住んでいる土地を大事にしたい、と思う。

このレビュアーはお薦め度を4としています。

30 南北問題  3 point獲得のBEST書評  支持率 42.94 %

 南北問題の根本的な原因を明らかにしている良書だと思います。 読んでみれば、「ああ、南北問題の原因は『南北』問題だったのね」 と、腑に落ちること請け合いです。原因が分かったからと言って、解決策がただちに出てくるような問題ではありませんが...。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

31 UCLA  3 point獲得のBEST書評  支持率 50.04 %

文明の興亡をもたらす要因が、地球的規模での環境、民族がもつ政治的文化背景などによるものであることを知ることができました。著者の論文の原著あるいは参考文献にあたることで、この本で論じられていることが、著者の一方的な議論でないことを自分自身でより深く勉強したくなりました。ダイヤモンドは、この人から直接学びたいと自分に思わせた初めての人です。日本の研究者が決して書くことができないスケールの大きな著書だと思います。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

32 面白いし読みやすいし  3 point獲得のBEST書評  支持率 50.04 %

 最近になってこの本を読み返そうと考え,購入したのですがやはり面白いの一言につきます.別に民俗学なんかに通じていなくても,誰もが問題なく実感できる適切な説明と,皆が知っている事例を具体例を挙げて充分理解させてくれます.そしてこの本の内容は今なお私に新鮮な衝撃を与えてくれました. しかし,例えば恐竜が巨大隕石によって絶滅したという「仮説」が皆に検証抜きで「真実」として早合点させるような,そんな魅力を備えた本であるようにも感じます.飽くまでこれは著者が著者なりに纏めた総説なのだと捉えて読めば,よりこの本を魅力的に読むことができるでしょう.

このレビュアーはお薦め度を5としています。

この書評の本は・・・・・ 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎