銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎の書評

最初 << 前1234567次 >>最後
支持率でソート( 大きい順小さい順)  

9 現代、未来への示唆があればなお良かった  12 point獲得のBEST書評  支持率 75.04 %

本書は18世紀以前の文明発展の分析としては、確かに良書であろう。結論は概ね高校の世界史で習うような内容だが、そこに至る過程は資料やデータが豊富で説得力がある。「南北問題」「遺伝子組替え」といった現代にも通じる問題を扱った点が、ベストセラーとなった所以だろうが、それらの問題に対する著者のメッセージや将来への示唆が明確に示されていればなお良かったと思う。あと、原書では参考文献リストが載っているのに対し………削除されている。その中には大変示唆に富んだものも含まれており、それが日本の読者に紹介されていないのは残念である。翻訳者は今後このようなミスのないように願いたい。

このレビュアーはお薦め度を4としています。

10 名著  3 point獲得のBEST書評  支持率 75.04 %

ベストセラーとなり、ピュリッツアー賞を受賞したのも頷ける名著。 本書は、最終氷河期が終わった約13,000年前から紀元1,500年頃までの人類文明発展の歴史を、社会科学と自然科学を合わせて考察している。 何故ユーラシア大陸の文明が他の大陸を支配するに至ったのか? 旧大陸が新大陸を征服出来た表面的な理由は「銃・病原菌・鉄」であるが、 何故、ユーラシア大陸でそれらが生み出されたのか? 何故、………それらが生み出されなかったのか? そもそも人類はどのように発展し、国家を形成するに至ったのか? これらの疑問を、壮大なスケールで考察している文句無しの名著。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

11 歴史を自然科学として読みたい人へ  3 point獲得のBEST書評  支持率 75.04 %

ニューギニア人からの「どうしてあなたたち白人は、世界の富と権力の大部分を握ることが出来たのか?」という素朴な問いかけで本書ははじまる。人類すべてが狩猟採集で暮らしていた13000年前の最終氷期の終わりを起点にして、人間社会の生業、技術、疫病、政治構造等がどのように変遷して白人が主導権を握るに至ったのかが謎解きの面白さに満ちた平易な文章で綴られていく。タイトルは、白人が他の大陸を植民地化できた直接的………さに自然科学者らしいユニークな発想だ。本書は、個体より集団の行動に注目する動物生態学の視点が随所に感じられるなど、歴史を自然科学として読みたい人にお勧めします。

このレビュアーはお薦め度を4としています。

12 哲学に共感、啓発的です  14 point獲得のBEST書評  支持率 73.74 %

「世界の富や権力は、なぜ現在あるような形で分配されてしまったのか。」という問題に対する回答の一つが本書。今日の富・権力の分配の状況は、人種間の優劣に起因するものではないという著者の哲学には共感を覚える。また、その答えを本書のように説明し得ることは、「そんなの、歴史の偶然に決まってる」と思っていた私には新鮮な驚きだった。上・下巻あわせて600頁強あるが、あっという間に読めた。著者がいくつかエピローグ………物。平仮名、カタカナというかな文字も使われているし、漢字よりアルファベットの方がかっこいいと思っている人の方が多いはず。この部分はやや本書の信頼性を損ねている。

このレビュアーはお薦め度を4としています。

13 全く新しい視角からの人類社会史  8 point獲得のBEST書評  支持率 72.74 %

 1万3000年にわたる人類史について、紀元前1万1000年、最終氷河期が終わった時点では人類はみな狩猟採集生活を送っていたが、その後これが農業を基盤とした政治構造への移行、文字の普及などにおいて地域的な差(西ユーラシアと新大陸)が生じることとなったのはなぜか、という問題関心から叙述している。  西ユーラシアと新大陸の歴史的経路の差異は、大陸によって栽培化や家畜化可能の動植物が異なっていいたこと、………の広がりよりも動植物の栽培化、家畜化に有利である)が異なっていたこと、生態系が異なっていたことで引き起こされたことなどに触れられ、非常に興味深い内容である。

このレビュアーはお薦め度を4としています。

14 文明の発展を決めるものは?  5 point獲得のBEST書評  支持率 71.44 %

銃・病原菌・鉄。旧世界が新世界を征服できた主要な原因である。しかし、なぜ旧大陸だけに銃、病原菌、そして鉄があり、新大陸にはなかったのか。その究極の理由は何であろうか。人類が生まれた大陸、アフリカはなぜヨーロッパに支配されてしまったのか。オーストラリア、ニューギニア高地。なぜそこに生きる人々は石器文明から進歩しなかったのか。ミクロネシア、ニュージーランド、ハワイ。同じ民族から出発した島々でありながら………的要因、動物学的要因が必然的!に文明を栄えさせ、ヨーロッパが世界を支配した究極の原因と断定する。文明の発展を新たな視点から解き明かそうとする、優れた著作である。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

15 圧倒的な傑作  5 point獲得のBEST書評  支持率 71.44 %

人類の歴史を複雑系の視点から科学的に解き明かそうとした試みの先駆けとしての名著。歴史物に必ずしも興味がなくても、ビジネスマンや研究者を知的に刺激し充分に楽しませてくれる傑作。環境、生態系、地理的条件、技術、社会体系など様々な要因が絡み合って歴史の行方を決めたと洞察する著者のアプローチは今後も様々な場面で応用されることだろう。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

16 民族と文明の興亡を問う話題の書  7 point獲得のBEST書評  支持率 70.04 %

 本書は、è''-è€...のフィールドワークの集大成とも言うべき本である。なぜあるæ°''æ-ã‚„æ-‡æ˜Žã¯ç‰©è³ªçš„に持てるものとなり、なぜそのä»-のæ°''æ-ã‚„æ-‡æ˜Ž………Œ-的な差が、ã"の手の翻訳本のある種の読みにくさだろう。

このレビュアーはお薦め度を4としています。

この書評の本は・・・・・ 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎