銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎の書評

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1 もっと早く読めばよかった・・・  44 point獲得のBEST書評  支持率 89.84 %

アステカやインカ帝国がヨーロッパ人に征服されたという歴史的な事実は有名だけれども、なぜその逆では無かったのか、と考えた人はあんまりいないと思う。 つまり、なぜインカ帝国の方がヨーロッパを征服することにならなかったのか、ということ。 人種間に生物学的な差異があるから(ヨーロッパ人の方が優れていたから)、ヨーロッパ人の方が征服できたのだという考え方は、簡単の答えが出るのかもしれないが、やはり……… 人種間に知的能力の差異があると信じていたり、IQが高ければ頭が良いんだと思い込んでいたりする人は、是非一度読んで欲しい。 ☆200個つけても足りない・・・

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2 正直、ツライ・・・。  28 point獲得のBEST書評  支持率 50.04 %

著者の最新作“Collapse”がベストセラー入りしたのと併せて、本著も返り咲いていましたので購入しました。最後の氷河期が終わった13千年前から今日まで、五大陸で人類の進化の度合いが異なったのは何故かを探る本で、ズバリその答えがタイトルになっています。進んだ武器を持ったスペイン人に文字通り虐殺されたインカ帝国、20百万人もの人口を誇っていたにも拘らずコロンブス到着で持ち込まれた病原菌によりその後1………を論じているのは明らかな癖に、ニューギニアの未開人(また出たぁ~!)の知恵は我々に決して劣っていないとわざわざ言い張る辺りが、エセ平等論者ぽくって鼻につきます。

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3 文明発展の背景を解き明かす力作  20 point獲得のBEST書評  支持率 87.04 %

インカ皇帝は何故ピサロ率いるたった168人のスペイン部隊に敗れてしまったのか。また、そもそも何故、アメリカ大陸を征服したのは旧大陸(ユーラシア大陸)のヨーロッパ人で、その逆ではなかったのか。オーストラリア原住民のアボリジニは何故石器時代から抜け出せなかったのか。アフリカは人類発祥の地であるにも関わらず何故暗黒大陸に陥ってしまったのか。 これらは歴史を勉強した人は誰でも感じたことがある疑問だろう………関係していると知って驚いた。 普段はこの手のアカデミックな本は滅多に読まないが、本書に関しては読後に知識欲が満たされた充実感があり、大ヒットな一冊であった。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

4 圧倒される知の冒険  16 point獲得のBEST書評  支持率 94.14 %

 高校時代に学んだ世界史の教科書の冒頭には必ず「四大文明は全て大河のそばで発展した。これは治水灌漑が大規模な土木工事を必要とし、それには複雑な政治形態を持つ大集団がなければならなかったから」といった説明がなされていたように思う。またヨーロッパ人がなぜ他の世界を支配するようになったか?という問いには「科学技術の進歩、特に銃火器の大量生産」が挙げられていた。その裏には「だから日本人は他のアジア人に先駆………ではわずかな割合でしかない。  本書の説もまたひとつの仮説ではあるが、圧倒的な実例に基づく理論は非常に説得力を持つ。上下巻の大著だが知的興奮を約束する良書。 

このレビュアーはお薦め度を5としています。

5 事実上『病原菌』  15 point獲得のBEST書評  支持率 41.74 %

要約すれば、 ばい菌が多いところにいた方が人間は強くなる。 そしてばい菌を多くするには都市化が必要だ。 結局、人類史の謎を病原菌だけで説明されています。 「不便だがかっこつけて使っているだけ」との日本人の漢字使用に関する考察を見るに、 案の定西欧的価値観に偏ったトンデモ論がありますが、 この種の解説書としては比較的視点がグローバルです。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

6 すごい本  15 point獲得のBEST書評  支持率 83.34 %

世界の富が今のように偏って存在するようになったのはなぜか? 支配する人と支配される人にわかれてしまった原因はなんなのか? そのような壮大な問いに答えを提供しようとしている、すごい本だ。 かといって小難しい話ばかりが続くのではなく、豊富な実例や統計を元にした、一般の読者にもわかりやすくてなるほどと思わせるような語り口なんである。 タイトルの3つは、スペイン人がインカ帝国を征服できた直接の原因を凝………とを抜きにしても、とにかくこの本を読んでいると楽しい。 「おれはすごいことを知ってしまった・・・!」 みたいな錯覚(?)が味わえます(笑) おすすめです。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

7 哲学に共感、啓発的です  14 point獲得のBEST書評  支持率 73.74 %

「世界の富や権力は、なぜ現在あるような形で分配されてしまったのか。」という問題に対する回答の一つが本書。今日の富・権力の分配の状況は、人種間の優劣に起因するものではないという著者の哲学には共感を覚える。また、その答えを本書のように説明し得ることは、「そんなの、歴史の偶然に決まってる」と思っていた私には新鮮な驚きだった。上・下巻あわせて600頁強あるが、あっという間に読めた。著者がいくつかエピローグ………物。平仮名、カタカナというかな文字も使われているし、漢字よりアルファベットの方がかっこいいと思っている人の方が多いはず。この部分はやや本書の信頼性を損ねている。

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8 「穀物・家畜・病原菌」  13 point獲得のBEST書評  支持率 68.44 %

「銃・病原菌・鉄」よりも「穀物・家畜・病原菌」の方が内容をよく表すと思う。付け加えれば「人口・技術」である。ユーラシア大陸の民族が支配的になる最初の一歩は、栽培に適した植物と家畜化しやすい動物がどれくらい存在したかによる、という指摘は示唆に富む。こういうスケールで物事を考えていたら、世界で起こることが今よりよく分かるかもしれない。もう少し短いと有り難い。欧米人の書き方は、この本に限らず往々にしてくどく感じられる。このことにも歴史的な背景があるのだろうか?

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