経理の専門家として、経営者の方々に企業数値の重要性を伝える難しさを常日頃から感じているが、その意味では本書は専門家に対する啓蒙の書でもある。徒に専門知識を駆使したり、理論的緻密さを追求しても、経営者の琴線には決して触れることはない。経営者が何を考え、何を期待しているのか、という視点を常に意識する必要性を痛切に感じた。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
時価総額経営が破綻して結局キャッシュフロー経営が戦前だという話になっていますが、はじめからそんなのあたりまえだろうということがかかれていて清清しい。欧米の経営手法ばかりがもてはやされているが、日本を代表するベンチャー経営者の実学を学ぶほうがよほど価値があるだろう。プライシングの概念も非常に参考になる。ザ・ゴールの全体最適の考え方を実践で取り入れていることに驚くかもしれない。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
執筆からすでに10年近く経とうとするのに,内容にいささかの古さを感じさせないところが凄い著書だと思います.書かれていることは基本的には『収益と経費のバランス』につきる.一例として,今でこそトヨタで実践されているので当たり前になっている『カンバン方式』についても記載されていることは,改めて読み返して驚きを感じた.これを半世紀近く前から実践していた稲盛さん/京セラの経営者としての資質は尊敬に値する.………る企業不正・隠蔽問題,社会保険庁の年金横領や,NECが米国証券市場から撤退するなど,企業モラルが錯綜する今のこの時期に,読み直す価値が十分にある一冊と言える.
このレビュアーはお薦め度を5としています。
会社の経営はキャッシュベースでの考え方が基本となる。私の勤務する会社も、ようやく今年3月の決算でキャッシュフローによる連結財務指標の報告を行なうようになりました。京セラでは稲盛さんが経理部門の人とディスカッションを重ねに重ねて、20年近く前からこのキャッシュベースを実践していることが克明書かれています。私のような会計に詳しくない人間にもわかり易い内容です。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
座右の本となります。経理は現実を正しく記帳してはじめて意味があること・・多くの経理担当者が忘れているのではないでしょうか。経理担当者こそ、この本を読み返して、企業における会計の意義を高めて頂きたいと強く感じます。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
素人経営者だった著者がどうやって経営をしていたのかなどが書いてあり、とても参考になりました。なんだかんだと輸入された言葉を並べて経営学を論じるのではなく、本質を論じています。しかも、経験から出てきたものなのでうそ臭さは感じられません。実力のない、なんちゃって経営者はまずこの本を読んで自分を見つめ直して欲しいものです。初心に帰れます
このレビュアーはお薦め度を4としています。
原理原則を唱えるだけなら誰でも出来るが企業規模が急ピッチで拡大していく中で、それを実践し続ける…稲盛哲学の真髄…実践力…京セラは巨大企業ですが、この本は中小企業の経営者も経営の要諦として肝に銘じておくべき事項の宝庫だと思いました。会計上の利益は出ているのに、なぜ資金繰りは苦しいままなのだろう?…経営者なら誰でも直面する場面で、経営者が理解しておくべき会計の仕組み、対処の方法etc…惜しげもなく公開されています。まさに自利利他の精神を実践する稲盛氏には敬服するばかりです。稲盛氏は直球一本やりなので受けるキャッチャーは大変だろうなーとも思いました。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
最近の経営というのはたぶんワンマンでやると必ずどこかでつまずくものだと思う。特に投資ブームに沸いているこの国では経営者の判断は少なくとも以前より慎重になっている筈である。この本で書かれていることは会計の原則がいかに重要かということであり、経営に携わる人々への警告として捉えることもできる。時代に即した会計手法を導入した稲盛氏の考えは、全部とは言わないまでも見逃せない面があるのではないだろうか。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
この書評の本は・・・・・ 稲盛和夫の実学―経営と会計