現代では稀有な理念・思想を持った経済人、稲盛氏の経営論。大変参考になったのは技術者であった氏が経営における会計の重要性を、動物的感覚で経営を通して嗅ぎとり、創業まもない頃から経理部長とのやりとりの中で、売上げよりも利益の追求とキャッシュフロー経営を、独自に実践してきたのであった。利益性の重視もキャッシュフローの概念も今の時代でこそ、認知され経済概念としてさまざま経営理論書で唄われている。技術だけでなくこれら経営のしくみも創造してしまう感性に氏ならでは天性を感じた。
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当方、会計監査に従事する30歳の会計士です。はっきりいって目からウロコが落ちるほど衝撃を受けました。技術系出身の経営トップがここまで会計の本質を理解し、それを自らの哲学・実際の現場に合わせて見事に運用している。全ての経営トップが同じ姿勢であれば会計監査は非常に楽になると思いました。 特に印象に残ったのが、モノ・お金と伝票が必ず紐つく1対1対応の原則と標準原価計算の弱点の指摘です。 前者については当………算!管理制度の長所を述べている部分は会計に携わっているものとして興味深い話でした。経営トップの方はもちろん、企業の経理部門・会計士・税理士の方にもオススメです。
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さすが京セラを育てた経営者である。やはり、とことん突き詰める執念のようなものが感じられ創業者の志が感じられた。会計を理解するにも役立つし、実践的であり、すぐに取り入れられる。稲盛会長の経営哲学を知るのにも役立つ。
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戦略コンサルティングファームに実業界から中途入社すると「漂白」と呼ばれる一種のイニシエーションを受ける。過去の職業経験を通じて付着した慣習とかルールとかパターン化された思考等の「垢」を落して、徹底的にロジカルに「考え、理解する」という感覚を覚えさせる。で、この段階でほぼ5割程度の人が壁を超えられずにファームを去っていく。それほどに過去の慣習やルールを捨て去るのは難しい。ちなみに戦略ファームでサイエ………。そして、このトップダウンで考えるという「技術」は、過去の直線状に未来が描けない現在のような時代において、まさに求められている能力なのだ、と僕は思う。いい本です
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著者は27歳で京セラを創業された。技術者である著者は製品開発、生産、マーケティングはなんとかできると思ったそうだが、経理は全くの素人であったという。 全くの素人であったので、素朴な疑問から解き明かし、まるで子供のように経理の専門家の部長に対して「なせ?」を連発する。会計の世界ではあたりまえとされることに対しても、「本当にそうだろうか」と疑ってみながら一歩ずつ前進し、強力な財務体質の立派な会社をつく………る。会計を専門のものと決め付けずきっちり理解することが大事だと言うこと、そしてその理解を助けてくれると言う意味で、派手さはないけれど、地に足が着いた良書でした。
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寿命の短いビジネス書でも、本書は何十年でも読んで損のない名著でしょう。最新の経営理論や、学者の考える財務理論が、全てここでは「ごく自然に」実践されています。それはすなわち、才能あふれる著者が、現場で真摯に悩み続けた結果だからです。まず理論から入ったのでは、ここまでのノウハウは得られません。村田製作所の『利益が見えれば経営が見える』も同様に好著ですが、日本の製造業は、現場からすごいノウハウを生み出しています。米国流経営理論の礼賛ではなく、日本の国際競争の最前線にいる人達の生きたノウハウを知るのが、最良の経営学ではないでしょうか?
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稲盛和夫さんの魅力に、やられました。
本書の目的は、おそらく筆者がこれまでに培った経営手法を紹介するもので、
その通り重要なキーワードがいくつか登場します。
原理原則に基づき、本質を見極め、人間として何が正しいかを判断するというのが、
本書のベースになっています。
「売り上げを最大に、費用を最小に」「キャッシュベース」「1対1の原則」など、
とてもわかりやすく説明されております。
一方で、経営………大切にする想い、熱い魂を感じます。
文庫になっていて、2時間程度でさらさら読むことができます。
絶対おすすめです。アメーバ経営の前に読むことをおすすめします。
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文章を書く上での、第三者に何を訴えたいかが明確に書かれている。実学である。稲盛和夫氏は、世界的大企業、京セラおよびKDDIの創業者として知られている。ではなぜそれらの企業が成功したのかと言えば、実学に力を入れていたからに他ならない。稲盛氏は、自分が技術者でありながら、経営・会計などの実学に力を入れていたのである。現在世界的に知られている企業の創業期において、技術と経営は二人が担当していた。例えば、………下幸之助と井植歳男(日本敗戦後、独立して三洋電機を創業)というようにである。しかし、稲盛氏自身は、技術と経営・会計を一人で担当しているところが凄いところである。
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この書評の本は・・・・・ 稲盛和夫の実学―経営と会計