一見それほど重なる所の無いように見える二人だが、実は両者とも福沢諭吉に私淑しているという共通点を持っていた。
つまり、バリバリの近代主義者なのである。
面白いのは第二章、二人の違いがはっきりするところ。分からない人は置いていくしかないという梅田、無理矢理にでも分からせようとするという斎藤。資質の違いがよく表れている。
どちらにせよ、結局ついていけない駄目な人はどうしたらいいのかは教えてくれません。
このレビュアーはお薦め度を3としています。
待望の書。で期待以上!私塾の奨めというより、斎藤さんと梅田さんの人となりが顕れていて、お二人がこんなに熱いものを内在していたなんて、ある意味衝撃的!斎藤さんの他書にもかなり興味が湧いてきた(梅田さんのは、大体、所有している)。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
シリコンバレーに住み多くの時間をネットの空間の中で過ごす梅田望夫氏とブログさえ書かない教育者齋藤孝氏の対談。対話を読んでいるとネットに関する二人の考え方の間に少しずれがあると感じられる。しかし、まとめにもあるが、二人の考え方の根の部分には共通する部分が多くあると感じられる。
植物には根があって、根が大事というのはイメージがしやすい。しかし、動物や人間にも根のようなものがあって、表面上の表現はその………持った二つの性質の違う目から立体的に浮かび上がってくる彼らの時代感覚を知ることで、変化する現代社会を理解するヒントを得ることができる本として捉えるとよいと思う。
このレビュアーはお薦め度を3としています。
自分はITのもたらす未来像に興味がある。梅田さんはひたすらウエッブの世界の未来像をポジティブに捉える、そして若者にその明るい未来の伝道者として語りかけてきている。彼がよく言う「けもの道」へ導くために。
多元で多様な人間の存在が世界を創っているわけだから、梅田さん的明るいIT社会を多くの人が期待しているし、自分も実現可能だと良いなとは思う。しかし、果たして現状より貧困が少なくなり富の分配が加速し持続………ことが出来ないと言う事を後から知る事になってしまいますから。
確か内田樹さんも養老先生との対談で廃藩置県をもじって廃県置藩による藩校の復活を話しておりましたね。
このレビュアーはお薦め度を3としています。
本書は「声に出して読みたい日本語」の斎藤孝氏と「ウェブ進化論」の梅田望夫氏の対談書です。
「私塾のすすめ」と銘打ってはいるものの読者に対して言葉をストレートに投げかけているわけではなく、彼らの「人生論」のようなものの中から読者が何かを見出すタイプの本だと感じました。
両氏の著書は未読ですが、非常に解り易く読み易い表現に終始しているのでその点で好感が持てました。
もっとも印象に残ったのは「ロー………など忘れてしまっていました。
漠然とした大きなテーマで語られる「二人の人生論」的な本書ですが、人によってはそこから色々なことを学ぶことが出来ると思います。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
文字通り時代を切り開いている二人の対談。
テーマは学ぶということ。
現在における日本の雰囲気・空気などを踏まえて問題提起と解決策を示している。
幕末時代の「私塾」を模倣して、
今の時代に合致したものができないだろうか。
お二人の熱い気持ちが良く伝わってくる。
小難しい教育論は専門家に任せて、
より身近なテーマとして考えさせられる一冊だ。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
どんなに熱中できることがあっても、その楽しみを共有
してくれる仲間や競争相手がいなければ辛い。私塾のす
すめとは、同じ価値を共有し、一緒に働きたいと思う人
がネットによって近い存在になったからこそできるもの
であろう。そのような志向性を共有した私塾の可能性に
ついて述べている。そしてその私塾のリーダー的存在で
ある、二人の考え方が後に続く。
本書の最後で、興味深い記述があった。両氏とも20代
から30代にかけて「どう生きるべきか」について、非
常につきつめたと述べている。彼らに共通するところは、
このような不器用さを奥に秘めた、人間的な強さであろう。
このレビュアーはお薦め度を3としています。
新進気鋭の教育者とビジネスコンサルタントの対談。ロールモデルの考え方から始まり、教育論、日本人観、幸福論と議論が展開する。閉塞感のある日本の現状を打破するために、明治時代の私塾的な啓蒙の輪を広げる必要性、そしてそれがウエブなりの新しい技術を通じて可能となるとの両者の共通の思いが至るところに散りばめられており、大変啓蒙的である。若い世代にもお勧めの書。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
この書評の本は・・・・・ 私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723))