自分自身が、様々な場面でお金にまつわる判断をしている時にどのような
思考回路でその判断をしているのか、よくわかります。
それらを理解することで、その思考にまどわされることなく、自分の選択
を進めていくためにはどのようにすればよいか、そのヒントが各章の最後
に「教訓」としてまとめられています。
時間がない方はそちらだけ読んでも非常に役立ちます。
たとえば、こんな教訓です。「一般に3つの選択肢では………も多く売れる。たとえば類似品で4000円と5000円のものがあ
り、儲けるために5000円のほうを売りたいのであれば、6000円の
選択しを付け加えればよい。」
このレビュアーはお薦め度を3としています。
日常の買い物、レストランでの食事、旅行の話題、ビジネスでの選択・・・これは経済というより「生きること」そのものではないだろうか。人はとかく直感的で素早い判断を好む。これまで何気なくやり過ごしてきた自分のふるまいが、クイズを解くうちに、よく見えてきた。こんな「心の法則」があったとは驚きである。
「自分のものになると値が上がる」(保有効果)、「三つの値段のものがあると真ん中を選ぶ」、「交渉事は最後………あれば実数に、実数であれば%に置き換える頭をもとう。最初に受けた印象と異なり、騒ぐことではない」とわかる。商品の「フレーミング効果」に気をつけて買い物をしよう。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
光文社新書の「行動経済学」を読んだ後、もう少し内容を深めようと思い本書を読みました。最初に本書を読めば違った印象を持ったでしょうが、(目新しい部分はなく)「特に読む必要はなかった」と感じました。
但し、本書の方が前掲の新書よりも易しいということもあり、行動経済学の入門書としてはむしろ本書の方が敷居が低いと思います。なお、肝心の「問と解答」部分の翻訳が分かり難いため★一つマイナスしました。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
具体例がたくさんあって面白く、よく説明してある本であるが、
文化の違いにより少しとっつきにくい、理解を難しくしている部分がある。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
人の営みをすべて経済活動だとすると当然そこには感情による行動が反映されます。
本書はその原因と結果を多くの例を挙げて説明していますが、単なる経済書というよりも非常にわかりやすい経済読本です。
プライシング・ポジショニングなどビジネスのシーンで悩み、決断しなくてはいけないことが多いのですが、本書はそのようなときの指標として人間感情がすべてを左右するとしています。ペルソナ・セグメンテーションなど………れていますが、本来マーケッター・ビジネスプランナーとよばる職種は心理学を理解しないと成功しないと思いました。
最近のビジネス書ではもっともお勧めする一冊です。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
人間が物事を判断、決定する時に如何に根拠のない感情に動かされているのかを詳細に解説した本です。
タイトルは、「経済は・・・」となっていますが、応用範囲は経済つまりお金にとどまらず、日常生活で繰り返されるあらゆる、「判断」や、「決定」に適用されるはずです。
冷静に計算してみれば、どちらが得なのか分かるはずなのに、シチュエーションが変化するだけで全く逆の結論を出してしまう理由がよく分かりました。
「自分が知らないと言うことを知ると言うこと」が智者であるという孔子の言葉が深く突き刺さります。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
「伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術」でカーティス・フェイスが行動ファイナンスについて言及していたので、興味を持って読んでみました。
とても面白く読めました。
人間は経済学で仮定されるような合理的な判断はとてもできず、感情に大きく左右されて判断したりするということが、改めてわかりました。
マーケットでのトレードのように、命の次に大事なお金を賭けて、瞬時に大きな損益がブレる現場なら尚更大きく感情に左右される人が多いのでしょうね。
感情をコントロールできる人が、市場での勝者になれるのは間違いなさそうです。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
「人間は思ったほど合理的でなく、考えることに怠惰な上にすぐ感情に流されてしまう生き物である。しかし、そのような性向や脳の構造を備えているからこそ、人間的な判断ができて社会が維持されているのだ。」
ある意味古くて新しい、そんな事実を示してきた多くの実験結果をコンパクトにまとめ、読者自身にも様々な問題を通して実感してもらおうとする行動経済学の解説書です。前半の3分の2では、日常の問題解決において私………の知見のより詳しい背景について知るためには、友野典男『行動経済学』(光文社新書)を併せて読むのをオススメします。本書と重複する内容についても理解が深まります。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
この書評の本は・・・・・ 経済は感情で動く―― はじめての行動経済学