人の営みをすべて経済活動だとすると当然そこには感情による行動が反映されます。
本書はその原因と結果を多くの例を挙げて説明していますが、単なる経済書というよりも非常にわかりやすい経済読本です。
プライシング・ポジショニングなどビジネスのシーンで悩み、決断しなくてはいけないことが多いのですが、本書はそのようなときの指標として人間感情がすべてを左右するとしています。ペルソナ・セグメンテーションなど………れていますが、本来マーケッター・ビジネスプランナーとよばる職種は心理学を理解しないと成功しないと思いました。
最近のビジネス書ではもっともお勧めする一冊です。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
人間が物事を判断、決定する時に如何に根拠のない感情に動かされているのかを詳細に解説した本です。
タイトルは、「経済は・・・」となっていますが、応用範囲は経済つまりお金にとどまらず、日常生活で繰り返されるあらゆる、「判断」や、「決定」に適用されるはずです。
冷静に計算してみれば、どちらが得なのか分かるはずなのに、シチュエーションが変化するだけで全く逆の結論を出してしまう理由がよく分かりました。
「自分が知らないと言うことを知ると言うこと」が智者であるという孔子の言葉が深く突き刺さります。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
「伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術」でカーティス・フェイスが行動ファイナンスについて言及していたので、興味を持って読んでみました。
とても面白く読めました。
人間は経済学で仮定されるような合理的な判断はとてもできず、感情に大きく左右されて判断したりするということが、改めてわかりました。
マーケットでのトレードのように、命の次に大事なお金を賭けて、瞬時に大きな損益がブレる現場なら尚更大きく感情に左右される人が多いのでしょうね。
感情をコントロールできる人が、市場での勝者になれるのは間違いなさそうです。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
「人間は思ったほど合理的でなく、考えることに怠惰な上にすぐ感情に流されてしまう生き物である。しかし、そのような性向や脳の構造を備えているからこそ、人間的な判断ができて社会が維持されているのだ。」
ある意味古くて新しい、そんな事実を示してきた多くの実験結果をコンパクトにまとめ、読者自身にも様々な問題を通して実感してもらおうとする行動経済学の解説書です。前半の3分の2では、日常の問題解決において私………の知見のより詳しい背景について知るためには、友野典男『行動経済学』(光文社新書)を併せて読むのをオススメします。本書と重複する内容についても理解が深まります。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
具体的な例を挙げての解説は分かりやすく面白いが、あくまでも読み物としてはよい。ただ、経済学の解説としては新味がない。こんなことは以前から分かっていたことであり、いまさら行動経済学などと名前をつけるのもおこがましい。つまりはかつの経済学が「他の条件にして変わりなければ」の枕詞で始まるような、保守的な文化財的学問であったことの反動に過ぎない。それは既成の権威なるものが幅を利かせていたこと証明で、いかに………コントロールされていると言い切るのには無理がある。感情の動きの裏には個々人のレベルで効用を極大化しようとする、原始的経済学的な行動があることを忘れてはならない。
このレビュアーはお薦め度を2としています。
行動経済学とはなんぞや? というより何より、身近な話題が多いので、読んでいて分かり易く楽しめました。
本書にも書かれている「ピーク、エンド効果」でこの本の印象を書くと、
ピーク:「復讐は、なによりも快楽」と、線条体と扁桃体に関する話題、
エンド:「自分の限界を知る」こと。 ...でしょうか。
人間は、人間らしく間違いをしやすい。それを知っていて間違いを誘導=利用する輩もいる。「深………してもう一度考えれば、間違わずにすむよ。」と、マッテオさんが教えてくれました。
「私はこんな間違いをしやすい」と自分の限界を知ること、それが出来るだろうか。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
自分自身が、様々な場面でお金にまつわる判断をしている時にどのような
思考回路でその判断をしているのか、よくわかります。
それらを理解することで、その思考にまどわされることなく、自分の選択
を進めていくためにはどのようにすればよいか、そのヒントが各章の最後
に「教訓」としてまとめられています。
時間がない方はそちらだけ読んでも非常に役立ちます。
たとえば、こんな教訓です。「一般に3つの選択肢では………も多く売れる。たとえば類似品で4000円と5000円のものがあ
り、儲けるために5000円のほうを売りたいのであれば、6000円の
選択しを付け加えればよい。」
このレビュアーはお薦め度を3としています。
今日、同じ政策であってもそれが提示されるタイミングや見せ方、あるいは「誰が」提示したかによって
国民の受け止めが大きく違うということが知られている。
つまり、「政策」にもマーケティングが必要だということだ。
本書で紹介されている「コンコルドの誤謬」(すでに投資したお金が巨額であるため追加投資が止められない現象)は、
「止められない公共事業」の理由を極めてよく説明する。
また「アンカリング効果」は………者は、ぜひ本書を読むべきである。
そうすれば少なくとも、鳴り物入りの新制度に「後期高齢者」などという無様な名前をつけて国民の顰蹙を買うことはなくなるに違いない。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
この書評の本は・・・・・ 経済は感情で動く―― はじめての行動経済学