オダネル氏は戦争中、私の地元に撮影に来られたことがあるそうです。
たまたまそれを知り、たまたま地元の写真展でオダネル氏の作品を拝見する機会があり
足を運びました。
焼き場に気をつけをして立つ少年。
この写真のチカラとメッセージ、実際に目にした時、身体の震えが止まらなかったのを
覚えています。
今一度、戦争とは、原爆とは何だったのか。
考える機会をくれた作品でした。
この本はなかなか実際に見る事が出来ないオダネル氏の作品と、その背景を知るには
充分な本だと思います。
私達が忘れてはいけない真実が刻まれています。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
写真家オダネル氏は2007年8月10日にテネシー州で亡くなった。享年85歳。
スミソニアンの展示がキャンセルされたことについての和文の
あとがきが英文のそれにはない。理由の説明ももちろんない。
96頁の写真「焼き場にて」はあまりにも有名で、オドネル氏の死亡記事にも
あわせて小さく掲載されていた。写真とそれにつけた彼の文章(翻訳)を読むと
この少年は今どうしているのかなどいろいろ思いが及び、
同………
ヒロシマナガサキ(オカザキ監督)をはじめとして映画が製作される。
映画を見るのもいい。私はこの写真集が増刷されて、入手できる
日をこころまちにしよう。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
戦勝国の従軍カメラマンとして日本に上陸した時点の高揚感と、帰国直前の絶望・苦悩。著者の心象の大きな変化・隔たりが、ページをめくるごとに伝わってくる。日本で出会った多くの人々(多くは子供や老人)の痛み・飢え・悲しみを知るうち、著者は戦争に勝ったはずの米国人でありながら、大きな喪失感とともに日本を去った。
広島・長崎の廃墟とりわけ崩れ落ちたカテドラルの写真は、著者の心象とオーバーラップする。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
アメリカの従軍カメラマンが、私用カメラで原爆投下後の広島や長崎を撮影し一冊にまとめたのが、この写真集である。すべてを吹き飛ばされてしまった町、苦しみを抱えながら暮らしていく生存者など、さまざまなモノクロ写真が戦争による生々しい惨状を伝えてきた。
幼い弟の屍をおぶった直立不動の少年の写真「焼き場にて」には、目が釘付けにされた。有名な写真だけある。はじめ、背中の弟はその安らかな表情に、眠っているの……… レイアウトもとてもよかった。見開きの2ページに写真とテキストの1セット。写真は大きく、ほどよく余白を生かしたテキストなど、見やすく読みやすく、美しい本である。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
背に負った幼い弟は、眠っているのではない。
傍らに立つ米兵カメラマンが即座に立ち去りたいと思うような異臭の中で、指の先まで伸ばして直立不動の姿勢で焼き場の炎を見据える少年。
この写真を見て、かの少年と同じ年齢になる現代の子供たちは何を感じるだろうか。
60年余りの歳月を経て、彼の目に今の日本はどう映るのだろう。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
この書評の本は・・・・・ トランクの中の日本―米従軍カメラマンの非公式記録