プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)の書評

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9 選択的親和性による予測  10 point獲得のBEST書評  支持率 58.84 %

 一般にヴェーバーの主著と言われる本(実際は膨大な宗教社会学研究の一環)。論争の中で膨大な注を付された。西欧近代合理主義の一つの現れとしての近代資本主義の成立という、複雑な要因の絡んだ一回性の史実を、禁欲的プロテスタンティズムによる都市民の営業への合理的性格の付与という一つの観点から論じたもので、禁欲的プロテスタンティズムの神学と近代資本主義経済の選択的親和性についての議論を喚起した。中世の修道院………る。なお、予定説については、E.H.パーマー『カルヴィニズムの五特質』(つのぶえ社、1987年改訂)が分かりやすい。                      

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10 手堅い仮説構築  10 point獲得のBEST書評  支持率 47.64 %

近代資本主義の発展に関する、いわずと知れた有力な仮説が、この「プロテスタンティズム(特にピューリタンに顕著)の精神」です。この仮説を丁寧に手堅く展開したのがこの名著で、単なる思いつきで書く薄っぺらな凡百の本とは異なり、まさに浩瀚な書物です。 ヴェーバー自身が言っているように、これはあくまでも資本主義分析の一面なのであって、他の面から見ればいくらでも批判はできるでしょう。また、精神が経済に影響を与………けで、ヴェーバーの手法は、案外、応用が利くように思えます。 このように、私たちに現代における知を提供しつづけるという意味で、まさしく古典の名にふさしい書です。

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11 若い人が必ず読むべき本  8 point獲得のBEST書評  支持率 36.44 %

未来予測としてのマルクス主義が、誤りだった事は明らかである。では、マルクスとエンゲルスが行なった文明の解剖が、全て誤りだったかと言へば、そんな事は無い。マルクスとエンゲルスの理論には、正しい面が沢山有る。中でも、「文化や思想は、社会の生産力と生産関係の在り方によって規定される」と言う彼の分析は、基本的には、全く正しい物だったと、私は、考えてゐる。実社会に生きる人間として、マルクスが主張したこの法則………に、全ての若い人が読むべき本であると考える。--ただし、ウェーバーの分析は一面的過ぎると、思ふ。星5つにしたが、ウェーバーの主張に全面的に賛同する積もりは無い。

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12 相対論の相対化の系譜  8 point獲得のBEST書評  支持率 38.14 %

35年前に読んだこの本が受験学部選択の要になりました。 経済社会という相対する事象を Marx は経済->社会、Weber は社会->経済として研究視座を置いた二人の功績はまるで相容れないと考えるかもしれません。しかし、経済学批判の冒頭には Marx も両者は相対すると前提しています。一方から他方を研究する方法論しかない以上、Weber と Marx が「経済学の双璧」と言われる理由なのでしょう。………研究も手がけていますが、とくにこの宗教と支配(特に官僚制)に関する研究は絶品です。同様の国内における資本主義の成立を「勤勉の哲学」で山本七平氏が論述しています。

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13 資本主義という名の近代  8 point獲得のBEST書評  支持率 47.14 %

利益追求を目的とする近代資本主義を生み出したのは、禁欲的なプロテスタンティズムである。世俗の富の蓄積は慎むべきであるというプロテスタンティズムが実は資本主義に見られる富の蓄積を推進させる土台となったのである、というこの矛盾するかに見える説をウェーバーは論理的に証明していく。 ウェーバーの言う「資本主義の精神」とは「自分の資本を増加させることを自己目的と考えるのが各人の義務だという思想」である。これ………本主義は自由経済を促進させて富を得る要求を満たすことが原動力のように思えるけれど、実は禁欲から生まれ出たものだった。興味深い説だけど、実際はどうなんでしょうか。

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14 宗教と経済社会  7 point獲得のBEST書評  支持率 63.64 %

 現代の拝金主義、金儲け社会、資本主義の成立とまさにその時代の宗教であったキリスト教のプロテスタンティズム。二つの関係を研究した社会科学の古典的名著。 近代社会の大きな転換期に、人々は何を考え夢見たのか? 宗教という観点から考察した本書は読者に社会と人間精神に対する深い知識と洞察力を与える。

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15 西洋が列強となった理由はここに書かれている。  6 point獲得のBEST書評  支持率 85.74 %

キリスト教が非常に禁欲的で禁忌の多い宗教だったのが、いかに変容して資本主義との精神的両立をなしえたのか?西洋の経済的、政治的発展のバックグラウンドを抉ったともいえる名著。いわれているほど難解ではなく、非常に読みやすい本です。西洋社会を理解するうえで必読だと思います。

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16 恐るべき予言の書  5 point獲得のBEST書評  支持率 29.44 %

最後にこう書かれている。倫理なき職業人,享楽だけを,追い求める自由人。なんか,今の日本みたい。もちろん,学術書とのしての価値高い。

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この書評の本は・・・・・ プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)